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2つの値段の決定について学習します。計算問題です。
市場(取引所)が始まる時と、通常のザラ場での値段決定です。

始値(売買立会始値決定)

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市場(マーケット)が始まる前の注文控(板)の状況が下記で
成行の売呼値が、1,000株
成行の買呼値が、2,000株、だったとします。

※成行優先でしたね。成行呼値は、指値による呼値に値段的に優先する、でした。

売呼値 値段(円) 買呼値
5,000株 500
2,000株 499 1,000株
498 5,000株

条件として成行は、売りが1,000株、買いが2,000株でした。

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始値を計算します。成行がありますから、まずは、それから処理します。

成行同士を相殺すると、買いが1,000株残ります。(買い2,000株-売り1,000株)
その買いにぶつける売りは、低い方(値段)が優先でした。
なので、低い499円の売り2,000株を当てます。すると、こんどは逆に売りが1,000株残ります。

その499円の売り1,000株に当てられるのが、買いの499円1,000株です。
これでちょうど、対応する呼値の残がなくなりました。

以上の計算から、始値は、499円となります。

実際の計算問題では、同じように左と右でピッタリになるまで値段を変えて、上に行ったり下に行ったりして続けます。この場合は498円と500円は関係ありませんでした。

始値決定後の約定値段

今度は、実際に取引が始まった後です。ザラ場でしたね。

売呼値 値段(円) 買呼値
9,000株 402
10,000株 401
1,000株 400
399 3,000株
398 10,000株
397 8,000株

例題1

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では、問題を出しますね。

399円で、2,000株の買い注文が出たら?・・・

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売りがありませんね。

399円に、2,000株の買い注文が加算されるだけです。

例題2

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400円で、2,000株の買い注文が出たら?・・・

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売りが1,000株ありますから、1,000株だけ成立して、買いの400円に1,000株が記載されて終わりになります。

例題3

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401円で、5,000株の買いが出たら・・・

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400円で、1,000株。残り4,000株を401円で買って終わり。売買成立です。

ここまで大丈夫ですね。次は成行注文が出たら・・・です。

例題4

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成行で、20,000株の買いが出たら・・・

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まずは、400円で1,000株。次に、401円で、10,000株。402円で全部、売れてしまいましたね。

例題5

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次、最後です。成行で15,000株の売りが出た場合です。どうなりますか?

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399円で3,000株、398円で10,000株、397円で残り2,000株が成立、となります。

まとめ

ここまで大丈夫ですね。成行優先(指値に優先)、価格優先、時間優先。
価格は、売(ひだ)は、低い方が優先。買いは、高い方が優先、でした。

⇒ 練習問題



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