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(板寄せ)始値とザラ場の約定値段の決定は、計算問題でもありますが、基本的な考え方を覚えて、あとは機械的にパターンで算出するだけです。

【練習問題】

【出典:外務員必携(日本証券業協会)】

・売買立会の始値決定直前の注文控(板)が、以下の通りであった場合の始値は、いくらか?
ただし、成行売呼値が、1,000株。成行買呼値が、35,000株とする。

売呼値 値段(円) 買呼値
24,000株 802
29,000株 801 29,000株
19,000株 800 1,000株
24,000株 799 7,000株
21,000株 798 14,000株

800円である。・・・○か×か?・・・○・・・正解

1.成行の売りが1,000株、買いが35,000株・・・対当させて、買いが34,000株残り。
2.売りの(低い方優先)798円21,000株と、買の34,000株で、買いが(まだ)13,000株残り。
3.次に低い799円の売り24,000株と、買いの13,000株で、逆に売りが11,000株残る。
4.次は、買い(高い方優先)の801円29,000株と、先ほどの売り11,000株で、買いが18,000株残る。
5.次、買いが残っているので、売りの3番目に低い800円19,000株を当てると、逆に売りが1,000株残る。
6.買いの2番目に高い800円の1,000株と、売りの1,000株でちょうど、売り買いともに残なし、となる。

よって、始値は800円となる。

・売買立会の始値決定後の注文控(板)が、以下の通りであった場合の設問は○か×か?

売呼値 値段(円) 買呼値
5,000株 702
4,000株 701
3,000株 700
699 7,000株
698 8,000株

・698円で、8,000株の売り注文が出された場合、698円で8,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・○・・・間違い・・・699円で7000株、698円で1000株の約定が成立する

・699円で、2,000株の買い注文が出された場合、699円で2,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・売りの残がないので、ただ買いの残に加算されるだけ

・698円で、10,000株の売り注文が出された場合、698円で8,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・○・・・間違い!・・・699円で7,000株、698円で3,000株の約定が成立

・698円で、10,000株の売り注文が出された場合、699円で7,000株、698円で3,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・○・・・正解

・成行5,000株の買い注文が出された場合、702円で5,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・×・・・正解・・・700円で3,000株、701円で2,000株の約定が成立する

・成行10,000株の売り注文が発注された場合、699円で7,000株、698円で3,000株の約定が成立する。・・・○か×か?・・・○・・・正解

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ぜひ、無声音で(頭の中だけで声を出して・しかも早口で)読んでみてください。スマホなどのボイスメモやICレコーダーなどに録音して聞き流すことで記憶に定着させる、ということもできます。どうぞ工夫してみられることをお薦めいたします。

録音する場合には
・早口で録音すると聴き返す時の集中力がアップします。
・「○○~とされている。○(マル)とか×(バツ)」という具合に解答まで録音する。
・また、×(バツ)の時は、間違った点や正解まで録音しておくとベターです。