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外務員試験の基礎の基礎、そのまた基礎的な話です。
市場というのは(魚市場・青果市場なども含めて)、売り買いの場所です。売り手と買い手が出会う場所です。
最近のネット上でのショッピングモールやオークションサイト的なものと同じようにプラットフォーム的な存在でもあります。

要はお金を運用したい人と、お金を必要としている人とのマッチングのための場、ということが言えるかと思います。

直接金融と間接金融、そして自己責任の原則

直接金融と間接金融については、お金を最終的に手にする人との間でどういう関係になっているか、という視点からとらえてください。

銀行はお金を預けます。預かった銀行は、それを企業などに貸付ます。もし、そのお金を貸し付けた企業がポシャッたら・・・お金は返ってきません。
大切な預金者から預かったお金の回収リスクは、銀行が負う形になります。・・・これが間接金融です。

一方、あなたが証券会社で○○自動車株式会社の株式を購入したとします。この場合は、○○自動車株式会社は、あなたから直接お金を借りた(資金を調達した)形になります。
もし、その○○自動車株式会社がコケたら・・・あなたにお金は返ってきません。

この場合は資金回収のリスクをあなたが負った形になります。・・・これが直接金融というものです。

間接金融(銀行など) 企業に貸し付けるのは銀行
回収のリスクは銀行が負う
直接金融
(証券会社経由で株式を購入)
あなたが直接相手の会社に資金を貸し付ける形
回収のリスクはあなた自身が負います

証券市場というのは直接金融のところです。外務員としてあなたが合格するための試験勉強の対象となるのは、この直接金融の世界です。

回収不能となった時の責任が誰にあるか、資金回収のリスクを誰が負うか?がポイント

この自己責任という概念については十分に理解しておいてください。

自己責任とは・・・
金融商品、株式などの銘柄等・・・値上がりしようが、暴落しようが、回収不能になろうが・・・すべて買った人の責任ですよ、ということです。

売買の間に入る証券会社等は勧誘したりしますけど、あくまでも商品購入のための最終意思決定は本人、だということです。
そして、それに関わる外務員としては
・強引な勧誘をしたりしてはいけません、とか
・損、ロスが発生した時は立替えても(損失を補てんしても)OKですか?(実際は絶対ダメですが)、とか
・確認のための書類をちゃんと渡して(交付して)説明しましたか?、といったような決まりを遵守するように法律で決められています。

まとめ ここでの重要ポイントは2つ!

間接金融での資金回収リスクは、銀行などであるが・・・直接金融でのリスク負担は、投資者となる、ということ。
だからこそ、自己責任の原則というルールが厳格に決められていて(売買の間に入る金融商品取引業者や外務員も)守る必要がある、必ず守らなければならない、ということ。

この2つのポイントをここでは理解しておいてください。

株式投資をしたことのある人や、銀行での預貯金以外の金融商品を購入したことのある人は何となくイメージがわくかも知れませんが、そうでない学生などはまったく知らない世界のことを試験対策として勉強しなければなりません。

時には(時間的に)割り切ったりもしながら効率的な学習を意図してください。何といっても70点で合格なのですから。